孤独で不安な日々。それでも――
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渡辺さん(仮名)は自分で違和感をもち、インターネットで情報を得たうえで、専門の病院を受診しました。診断されてからも不安は続き、その一端を記していただきました。
最初に受診した泌尿器科では、間質性膀胱炎でないと言われる
自分の身体なので、排尿・蓄尿の状態がおかしいことはわかり、膀胱の病気を疑っていました。
最初にかかった泌尿器科では、間質性膀胱炎を否定されました。しかし、インターネットで情報を得て、同じような症状の方が間質性膀胱炎と診断されていることを知って、専門の病院を受診し、間質性膀胱炎と診断されました。
不安や絶望感で不眠とうつ病を発症
診断されるまでの日々は、不安・恐怖・絶望感でいっぱいでした。
診断されてからも、その不安定なメンタルを引きずっています。
不眠になり、日常生活を送れなくなって、精神科を受診したことがあります。
その際はうつ病と診断され、抗うつ薬を1年半服用しました。睡眠薬は今も服用しています。
間質性膀胱炎の症状がひどくなると、手のふるえ・動きが激しくなるので、抗不安薬を服用します。
発症して3年になりますが、まだうまくコントロールできません。
食事療法は、調味料を塩だけに限定
食事と水分摂取と冷えに注意しています。発症してから外食をしたのは3回だけです。自宅では食材を塩で味付けしただけの食事にしています。
症状が重いときは食欲がなくなり、栄養バランスが大きく崩れるのが悩みです。
人と会うのがおっくうに......
「膀胱炎」というと細菌性膀胱炎と誤解され、軽く扱われることも多々あり、傷ついてきました。間質性膀胱炎と細菌性膀胱炎とはまったく別の病気であることが広く知られてほしいです。
人に病気のことを話せず、その結果、人と会うのが嫌になりました。友達が減ってしまって、孤独感が強いです。
糖尿病のように笑って話せる病気もあるのに、この病気は人前で話しにくいし、理解してもらえないので、やるせない気持ちでいっぱいです。
発症当時は死にながら生きているような感覚でしたが、今は同じ病気の方と交流ができて、その状態から這い上がることができました。