間質性膀胱炎の治療法

間質性膀胱炎の治療の目標は、症状を軽くする、あるいは取り除くことです。
症状に応じて、複数の治療法を組み合わせて治療が行われます。
  • 生活指導と食事療法

    ストレスを減らすこと、定期的な排尿、膀胱に尿をためる訓練により症状が緩和します。
    また、酸性飲料、コーヒー、香辛料、アルコール、柑橘類などにより痛みが強くなる場合があるので、これらの食品を避けるようにします。

  • 内服治療

    内服治療薬としては、鎮痛薬、抗うつ薬、抗アレルギー薬、免疫抑制剤などが用いられます。ただし、これらの薬剤には保険適応がありません。

  • 間質性膀胱炎治療剤膀胱内注入療法

    間質性膀胱炎治療剤は、膀胱内に直接薬液を注入することで、膀胱の炎症を抑えたり、痛みをとったりする効果があると考えられています。
    注入に痛みをともなうこともあるため、必要に応じて局所麻酔剤を使用することがあります。

  • 膀胱水圧拡張術

    膀胱の中に水を注入し、膀胱をその水圧によって広げる手術です。膀胱が拡張することによって症状が軽減します。麻酔下にて行います。

  • ハンナ病変切除・焼灼術(ハンナ型間質性膀胱炎手術)

    電気やレーザーによって、病変部分を切除・焼灼することで、症状を改善する手術です。入院して麻酔下にて行います。

上記のいずれの治療を行っても効果が認められないなどの場合には、膀胱摘出術や尿路変更術が行われることがあります。
現在、わが国の保険で認められている間質性膀胱炎治療剤・治療法は、間質性膀胱炎治療剤の膀胱内注入と膀胱水圧拡張術、ハンナ型間質性膀胱炎手術です。