どんな病気ですか?

間質性膀胱炎は、膀胱の壁の「間質」という部分(図)に慢性の炎症が起こる病気です。膀胱に尿がたまると、炎症を起こした間質が刺激されることによって症状が生じます。

症状としては、尿の回数が多い、膀胱の痛み・圧迫感・不快感などがあります。最も典型的な症状は、膀胱に尿がたまったときに起きる膀胱の痛みです。膀胱の粘膜上皮(バリア)が壊れており、尿が膀胱間質)にしみ込んで痛みが生じると考えられています。その他の症状としては、残尿感排尿困難、排尿時の痛み、性交痛が生じることもあります。これらの症状は一定ではなく、良くなったり悪くなったりを繰り返します。
間質性膀胱炎の症状は、細菌感染で起こる細菌性膀胱炎過活動膀胱とよく似ています。間質性膀胱炎と合併することもありますので、細菌性膀胱炎過活動膀胱の治療を行っても症状が改善しない場合、間質性膀胱炎の可能性も考えられます。
中年以上の女性に多くみられますが、男性や子どもでも起こります。
膀胱間質に炎症が起こる原因はまだわかっていません。