ハンナ型間質性膀胱炎:正しい診断と治療の進歩
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木村さん(仮名)は、更年期から続く膀胱症状に長年悩まされ、複数の医療機関を受診しました。最終的に膀胱鏡検査と水圧拡張術を経てハンナ型間質性膀胱炎の診断を受け、現在は新しい治療法で前向きに病気と向き合っています。
更年期から始まった長きにわたる医療機関巡り
更年期に入ってから、膀胱炎のような症状を繰り返すようになりました。しかし、ジーンとした痛みがなかなか取れず、検査では細菌が検出されないにもかかわらず抗生物質を処方される日々が続きました。
5年前、町の泌尿器科クリニックで婦人科や消化器内科の受診を勧められ、言われるがままに受診しましたが、どこでも異常は見つかりませんでした。大学病院の泌尿器科では過活動膀胱の薬を処方されましたが、痛みは改善されず、最終的には神経科の受診を勧められてしまいました。
納得できる診断を求めて
どの医療機関でも納得のいく説明や治療を受けられず、自分自身で他の大学病院を受診することにしました。そこで膀胱鏡検査を受けると、一時的に痛みが軽減しました。
しかし、2年後に激しい痛みが再発し、水圧拡張術を実施した結果、ハンナ型間質性膀胱炎との確定診断を受けることができました。これまでの医療機関での投薬治療が適切ではなかったことが判明し、ようやく正しい治療を受けられるようになりました。
完治しない現実を受け入れる
「完治しない病気」という現実を知ったときは、精神的に大きな打撃を受けました。しかし、病気を受け入れなければ前に進むことはできないと自分に言い聞かせ、積極的に治療に取り組むことにしました。水圧拡張術を2回と、その後は薬剤注入療法を受けています。
食事制限との上手なつき合い方
食べてはいけない食品のリストを作成し、日々の調理に注意を払っています。経験を重ねる中で、症状が安定している時期には少量であれば摂取しても問題ないということがわかってきたので、食べられる食品の幅を徐々に広げることができました。
ただし、家族の食べたいものと制限食品が重なる場合は、2種類の料理を作ったり、食材を工夫したりする必要があり、日々の食事作りには苦労が絶えません。
同じ病気で悩む方へ励ましのメッセージ
病気になったからといって気持ちを落とすことなく、少しずつでも食べられる食品を見つけ出し、人生の楽しみを追求し続けることが大切です。
病気に負けず、前向きに歩んでいきましょう!

