70代からの、間質性膀胱炎との向き合い方
- #高齢者の体験
- #食事療法への調整
- #生活習慣を見直す
- #夫婦で支え合う
加藤さん(仮名)は70代で、10年以上前から尿漏れや切迫尿意に悩まされてきました。長い間「女性特有の加齢現象」として軽視され続けましたが、2年ほど前に病院で正確な診断を受けました。現在は食事療法を中心とした治療に、ご夫婦で取り組んでいらっしゃいます。
「女性特有」「加齢」で片付けられた長年の症状
10年以上前から、走った際の尿漏れやお酒を飲んだときの我慢できない尿意に悩まされていました。時折、切迫尿意もあり、また特に冬場には安静時に下腹部のじんわりとした痛みが多くなりました。さまざまな病院で繰り返し診察を受けましたが、どこでも「女性特有の症状」「加齢によるもの」と言われ、「様子を見ましょう」という対応ばかりでした。
2年ほど前、近所の開業医に相談したところ、専門医を紹介していただくことができました。
診断名への戸惑いから理解へ
病院での初回診察では、間質性膀胱炎という診断名に大きな戸惑いを感じました。さらに食事療法の指導を受けましたが、正直なところ、現在でも指示通りには実行できていません。
特に発酵食品や野菜類は、今まで健康のために積極的に摂取してきたものでしたので、制限することに抵抗がありました。
しかし、先生からさまざまな事例や説明を聞く中で、長年のもやもやした気持ちが晴れていきました。「なるほど」と納得できることが多く、完治は望めないとしても、ある程度の症状改善を目指しながら生活習慣を見直していこうと思っています。
家族や友人とともに取り組む食事療法と身体づくり
最も困難なのは食事療法です。さまざまな誘惑があり、半年間治療を続けてきましたが、今後も治療に専念したいと気持ちを引き締めています。
夫の分の食事も調理しますが、私だけ特別な食事制限(好きなお酒や発酵食品の制限も含めて)が必要なため、診察のたびに先生とチェックしながら進めています。
また、骨盤底筋トレーニングなどの体づくりについては、友人と一緒にチャレンジしており、励まし合いながら続けています。
まだ知られていない病気だからこそ
まだあまり知られていない病気だからこそ、同じような症状で困っている方がいれば、ぜひ専門医での受診を勧めたいと思っています。間質性膀胱炎は、情報共有が大切だと感じています。

