間質性膀胱炎は、膀胱の壁の「間質」という部分(図)に慢性の炎症が起こる病気です。膀胱に尿がたまると、炎症を起こした間質が刺激されることによって症状が生じます。
症状としては、尿の回数が多い、膀胱の痛み・圧迫感・不快感などがあります。最も典型的な症状は、膀胱に尿がたまったときに起きる膀胱の痛みです。膀胱の粘膜上皮(バリア)が壊れており、尿が膀胱(間質)にしみ込んで痛みが生じると考えられています。その他の症状としては、残尿感、排尿困難、排尿時の痛み、性交痛が生じることもあります。これらの症状は一定ではなく、良くなったり悪くなったりを繰り返します。
間質性膀胱炎の症状は、細菌感染で起こる細菌性膀胱炎や過活動膀胱とよく似ています。間質性膀胱炎と合併することもありますので、細菌性膀胱炎や過活動膀胱の治療を行っても症状が改善しない場合、間質性膀胱炎の可能性も考えられます。
中年以上の女性に多くみられますが、男性や子どもでも起こります。
膀胱の間質に炎症が起こる原因はまだわかっていません。